第4回

イメージセンサーの汚れチェック

イメージセンサーは意外と汚れている

日常的に行うメンテナンスとして「カメラボディのお手入れ方法」と「レンズのお手入れ方法」を紹介しましたが、汚れるのはボディやレンズだけではありません。一眼レフやミラーレス一眼といったレンズ交換式カメラは、知らず知らずのうちにイメージセンサーも汚れているのです。
下の写真を見てください。赤い印を付けたところに黒っぽい斑点が見えますが、これはセンサーに付着したゴミです。

センサーのゴミがたくさん写り込んだ青空

センサーのゴミが青空に写り込んでいる

センサークリーニングを行っていないと、ホコリやゴミが溜まって写真に写り込んでしまうことがあります。これはレンズ交換の際に小さなホコリが入り込むことが主な要因ですが、たとえレンズ交換の回数が少なくても、注意深くレンズ交換しても避けることはできません。どんなに素敵なシーンでもゴミがたくさん写り込んだ写真では台無しです。今回はセンサーのゴミ(センサーダスト)のチェック方法と、その対処法について説明します。

これから説明する方法には「基礎編」の内容が含まれています。よく分からない用語があったら、読み飛ばして先に進みましょう。

センサーダストのチェック方法

1.「絞り優先モード(Av/A)」に設定する

絞り値(F値)を変更するため、撮影モードを「絞り優先モード(Av/A)」に設定します。「マニュアルモード(M)」を使用する場合は、撮影した写真が少し明るめになるようにシャッター速度を調整しましょう。絞りとシャッター速度については「基礎編」で詳しく説明しますが、絞り値を大きくするとカメラに入ってくる光の量が少なくなるため、シャッター速度は「1秒」などかなり遅くする必要があります。シャッター速度が遅いとカメラブレ(手ブレ)しやすくなりますが、センサーに付着したゴミはカメラブレしても動かないため問題ありません。
撮影モードを「絞り優先モード(Av/A)」に設定した一眼レフカメラ

絞り優先モード(Av/A)に設定する

2.絞り値(F値)を最大にする

絞り値(F値)を最大にします。絞り値を大きくすると、被写界深度が深くなりボケにくいためゴミが写りやすくなります。絞り値の最大はレンズによって異なりますが、大体は「F16〜22」くらいです。
このとき、ISO感度は「オート」ではなく、「ISO100」など低めに設定するようにしましょう。「オート」で撮影すると、自動的に感度が上がって画質が荒くなり、センサーのゴミが確認しにくくなります。ISO感度は最高でも「ISO800」くらいまでにしておきましょう。
F値を「F22」、ISO感度を「ISO100」に設定した一眼レフカメラ

F22、ISO100に設定する

3.白い壁や紙など単色のものを何枚か撮影する

撮影するものは白い壁や紙のほか、よく晴れた青空もゴミが分かりやすくておすすめです。模様のあるものを撮影する場合は、ピントが合っているとゴミが見えにくくなるため、「MF(マニュアルフォーカス)」にしてわざとピントをボケさせます。
撮影した写真をカメラの液晶画面で確認してみましょう。センサーにゴミが付着している場合、どの写真にも同じ場所にゴミが写り込みます。カメラの小さな液晶でも分かるくらい大きなゴミが写り込んでいる場合は、写真の仕上がりに影響するため早急に対処する必要があります。
よく晴れた空を一眼レフカメラで撮影している男性の後ろ姿

よく晴れた空を撮影する

センサーにゴミが付着していた場合の対処法

この記事の読者の中には、ゴミがたくさん写り込んだ写真を見て驚愕している方もいるのではないでしょうか。センサーにゴミが付着していた場合の対処法としては次のようなものがあります。

メーカーのサービスセンターを利用する

費用と時間はかかりますが、最も安全かつオススメの対処法です。利用するには「サービスセンターに直接持ち込む」、「カメラをサービスセンターに送付する」などの方法があります。また、自宅にいながら修理の申し込み、カメラの引き取り、配達までを行ってくれる「引き取りサービス」を提供しているメーカーもあります。サービスセンターは主要都市にしかないことが多いため、遠方に住んでいたり、忙しくてサービスセンターに行けなかったりする場合は、こういったサービスの利用を検討してみてもよいでしょう。詳しくは各メーカーの窓口にお問い合わせください。

自分でイメージセンサーを清掃する

イメージセンサーのクリーニング方法には、「センサークリーニング機能を使う方法」、「ブロワーを使ってゴミを吹き飛ばす方法」、「センサーを直接清掃する方法」などがあります。いずれにしてもイメージセンサーは非常に繊細な部品であるため、自分で清掃する場合は注意が必要です。特に「センサーを直接清掃する方法」は、間違ったやり方でクリーニングを行うと余計に汚れが付着したり、破損したりする可能性があり大変危険です。できるだけサービスセンターを利用しましょう。

写り込んだゴミを編集ソフトで消す

「Photoshop」や「Lightroom」などの画像編集ソフトで、写り込んでしまったゴミを消す方法です。画像編集ソフトをお持ちでない場合は別途導入費用がかかる場合もありますが、追加のメンテナンス用品を購入する必要もありませんし、センサーを傷つける恐れもありません。ただしこの方法は根本的な解決策ではないため、最終的にはセンサークリーニングすることになるでしょう。

Rie Narita
パーフェクトカメラのサイト構築、コンテンツ制作を担当。大手医療系システム会社にてサポート業務に従事。大阪の写真学校を卒業後、ブライダルカメラマンに転身。その後、株式会社フランリベルの立ち上げに参画。