第7回

カメラ購入時に揃えておきたいもの

必要不可欠なもの

レンズ

一眼レフやミラーレス一眼は、コンパクトデジタルカメラと違ってボディを単体で購入することが可能ですが、ボディだけで写真は撮れません。そのため、各メーカーから「レンズキット」と呼ばれる商品が販売されています。レンズキットは、レンズを単体で購入するよりも安く購入できるため、これからカメラを始める人にとってはうってつけです。一方、ボディ単体で購入するという選択肢もあります。よくあるパターンは、「ボディ単体と焦点距離50mm程度の明るい(F1.8など)単焦点レンズを買う」パターンです。焦点距離50mmというのは、普段人間が意識して見ている視野に近く、扱いやすい画角です。そして、「F1.8」というのはレンズの明るさを表す指標で、値が小さいほどたくさん光を取り込み、暗いところでも撮影が可能です。
前回の記事で述べた通り、カメラやレンズは「撮りたいシーンによって、最適なカメラ、レンズとの組み合わせがある」ため、ご自身の撮影スタイルに応じて購入されるとよいでしょう。

メモリーカード

デジタルカメラは、フィルムではなく「メモリーカード」に撮影した写真を保存します。カメラによって、内蔵メモリが用意されている機種もありますが、容量が小さく実用的ではないため、カメラごとに指定されたメモリーカードを用意します。また、カード購入の際は、「容量」と「書き込み速度」に注意してください。RAW(※補足)での撮影や、連写撮影を行う予定の方は、素早くメモリーカードにデータを保存する必要があるため、CLASS10に対応したものを購入しておきましょう。

CanonのEF40mmF2.8STMのレンズ

Canon EF40mm F2.8 STM

SanDiskのコンパクトフラッシュ

SanDisk コンパクトフラッシュ

カメラやレンズを保護するためのもの

液晶保護フィルム

カメラの液晶は、スマートフォンの液晶などと同じで一度キズが入ってしまうと使い物になりません。そのため、各機種ごとに販売されている専用フィルムの装着をオススメします。モノによっては、液晶モニターに加え、カメラ本体上部の表示パネル用のフィルムも同梱されています。カメラを購入する際には、合わせて買っておきたい商品です。

レンズフィルター(プロテクター)

レンズは資産です。大切に長く使用するためにも、レンズの表面をきちんと保護しておきましょう。たとえ、レンズフードを装着していても、うっかりぶつけてしまう可能性はありますし、ホコリや汚れからレンズを守ってくれる効果があります。また、レンズフィルターにはたくさんの種類があり、PLフィルターやNDフィルター、クロスフィルターなど、シーンに応じたフィルターがあります。購入時は、違う用途のものを購入しないよう気をつけましょう。
MARUMIのEXUSレンズプロテクト

MARUMI EXUS レンズプロテクト

カメラバッグ

カメラバッグにはたくさんの種類があります。カメラを取り出しやすいように設計されたメッセンジャーバッグ。一般的な鞄の中にカメラを収納できるようにするバッグインバッグ。たくさんの機材を収納できるショルダーバッグやリュック。安いものは数千円で購入できるため、カメラ機材を整理するためにも1つ用意しておくと便利です。最近はオシャレなカメラバッグも増えてきているので、家電量販店で選んでみるとよいでしょう。

メンテナンス用品

撮影に夢中になっていると気づかないかもしれませんが、知らず知らずのうちにカメラやレンズは汚れてしまいます。撮影後は、メンテナンス用品を使用して綺麗にしてあげましょう。お手入れ方法は、入門編後半で紹介します。

ブロワー

この記事の読者にファミコン世代の人がどの程度いるでしょうか。昔は、「カセットをフーフーしてセットする」というのが当たり前でしたが、カメラやレンズを「フーフー」してはいけません。ブロワーと呼ばれるこの製品は、勢いよく風を送り出すことができ、マウント部分やレンズ表面のホコリを簡単に吹き飛ばすことができます。

カメラをブロワーで清掃しているところ

ブロワー

クリーニングクロス

カメラを磨くとき、ティッシュやアルコールタオルを使用していませんか。カメラは、手で触る以上、手垢や油で汚れます。これをティッシュなどで吹いてしまうと、チリなどが付着してしまうため、必ずクリーニングクロスで磨くようにしましょう。
レンズをクリーニングクロスで磨いているところ

クリーニングクロス

レンズペン

撮影をしていると、うっかりレンズ表面に触れてしまうということがあります。こんなとき、手軽に指紋や汚れを拭うことができるのがHAKUBA社から販売されている「レンズペン」という商品です。ファインダー用、レンズフィルター用、レンズ用など部位ごとに販売されおり、一度使用すると手放せないアイテムです。
HAKUBAのレンズペン(フィルター用)でレンズフィルターのホコリを払っているところ

HAKUBA レンズペン

あると良いもの

三脚

あなたが撮影したいものの中に、「花火」や「夜景」は含まれていますか。もし含まれているのであれば、ぜひ三脚は用意しておきましょう。なぜなら、暗いシーンで撮影する場合、シャッター速度がどうしても遅くなってしまい、カメラブレが発生してしまうからです。また、カメラ本体のシャッターボタンに代わって、シャッターを切れるレリーズと呼ばれるアクセサリーもあると尚よいでしょう。(※セルフタイマーで代用可能)
        
Manfrottoのアルミニウム三脚

Manfrotto アルミニウム三脚

ストロボ

「思い通りに写真を撮るには?」でも説明したとおり、「光を制するものは、写真を制す」と言われています。予算が許すのであれば、カメラ内臓のフラッシュではなく、外部ストロボ(角度調整可能なもの)を購入しましょう。使い方は、応用編で説明しますが、光を直接被写体に当てるのではなく、バウンス撮影と呼ばれるテクニックで光を当てることで、光が自然に回り込んだ写真が撮影できます。結婚式や暗い室内での撮影には欠かせないアクセサリーです。
        
カメラに装着されたCanonのスピードライト600EX-RT

Canon スピードライト600EX-RT


補足

RAWとは

最近のデジタルカメラには、ファイル保存形式として「JPEG(ジェーペグ)」と「RAW(ロウ)」の二種類があります。JPEGは、圧縮された画像データ。RAWは、何も手を加えられていない生のデータで、撮影後にコンピュータに取り込み、専用ソフトで現像という作業を行う必要があります。RAWは、データ容量が大きくなりますが、画質を落とすことなく加工できるなどメリットがあるため、結婚式の撮影などホワイトバランスの調整が頻繁に必要な場面は、RAWで撮影しておくとよいでしょう。

Kazuya Tamakoshi
パーフェクトカメラのディレクション、コンテンツ制作を担当。 大手SIerにて医療系システム開発に従事した後、株式会社フランリベルを設立。エンジニアとしてプログラムを書く傍ら、趣味が高じて撮影の仕事をはじめる。