第4回

光の感じやすさを調整する「ISO感度」

ISO感度とは

ISO感度は、撮像素子の光の感じやすさを調整します。撮像素子は、レンズから取り込んだ光をアナログからデジタルに変換する部品と以前説明しましたが、ISO感度を高く設定することによってデジタルに変換する際の電気信号を増幅させることができます。例えば、ISO感度を100から200に上げた場合、光の感じ方が2倍になるため、同じ条件下では取り込む光は半分で済みます。つまり、「絞りを1段絞る」もしくは「シャッター速度を1段速く」しても同じ露出を得ることができます。

ISO感度とノイズの関係

ISO感度を上げれば暗いところでも撮影できるようになります。しかし、ISO感度を上げすぎてしまうとノイズが酷くなり全体的にザラついた写真になってしまいます。次の比較写真をご覧ください。

ISOによるノイズの変化

ノイズの変化

低いISO感度ではほとんどノイズを感じさせないのに対し、ISO6400を超えたあたりから、全体的にザラザラとした感じになっているのがおわかりいただけるでしょうか。一般的に、ノイズのひどい写真は好まれません。そのため、夜景など暗いシーンを撮影する際は、ISO感度をできるだけ低めに設定し、シャッター速度を遅くして露出を合わせます。

ノイズに悩まされないISO感度の設定

ノイズの発生具合は機種によってマチマチです。高級機種ではISO3200程度までノイズが目立ちませんが、エントリーモデルでは、ISO800程度からノイズが目立つこともあります。ISO感度を撮影者がうまくコントロールできれば、ノイズの少ない写真に仕上げることができます。

2つの設定方法

  • ISO感度の上限値を設定する
  • ISO感度をマニュアルで変更する

1つ目の「ISO感度の上限値を設定する」は、事前に撮影してどの程度のISO感度なら問題ないか確かめておきます。もし、ISO3200程度までノイズが目立たなければ、ISO感度の上限値を3200に設定しておくことで、ノイズによる失敗写真を増やさずに済みます。
そして2つ目の「ISOをマニュアルで変更する」ですが、カメラにISO感度の設定を任せるのではなく、撮影者が決定する撮影方法をオススメします。カメラを始めたばかりの方は少し難しいかもしれませんが、ISO感度を撮影者が設定することで、思い通りの露出を出しやすくもなります。(※ISO感度をマニュアルで設定する方法は「露出モード」で紹介します)
上記の方法を組み合わせても良いですし、状況に応じて使い分けるのも良いでしょう。

キャンドルナイト茶屋町

キャンドルナイト茶屋町

夜景や花火を撮影するには

「夜景や花火がブレてうまく撮影できない」という話をよく聞きます。うまく撮れない理由は、夜景や花火を撮影するような暗所では光の量が不足し、カメラが極端にシャッター速度を遅くして露出を合わせようとするからです。では、どのように回避すればよいでしょうか。

2つの回避策

  • 三脚にカメラを固定し、シャッター速度が遅い状態でもブレないようにする
  • ISO感度を高めに設定し、手持ちでもブレないシャッター速度で撮影する

どちらも有効な撮影方法ですが、三脚にカメラを固定して撮影する方法をオススメします。先ほど「ノイズ」について説明したとおり、大幅にISO感度を上げると、ノイズが目立ってしまうからです。三脚が使用できるシーンでは三脚をうまく活用し、ワンランク上の撮影に挑戦してみましょう。

Kazuya Tamakoshi
パーフェクトカメラのディレクション、コンテンツ制作を担当。 大手SIerにて医療系システム開発に従事した後、株式会社フランリベルを設立。エンジニアとしてプログラムを書く傍ら、趣味が高じて撮影の仕事をはじめる。